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土佐アート街道をゆく―アートによる地域の魅力づくり (KUT起業家コース叢書) 土佐アート街道をゆく―アートによる地域の魅力づくり (KUT起業家コース叢書)
/ New York Art / New York Art / 高知工科大学大学院起業家コース /
子どもの本屋はメリー・メリーゴーランド 子どもの本屋はメリー・メリーゴーランド
/ 晶文社 / 晶文社 / 増田 喜昭 /
まさにメリーゴーランド
こんな本屋さんが私の住む町にあったならなんてすてきでしょうと思いながらあっという間に読み終えてしまいました。この本を読む前に「天の瞳」灰谷健次郎さんの本を読んでいて、まさにメリーゴーランドの増田さん本人が登場していた(モデルとして)のでびっくりでした。気になる方はこの本と「天の瞳」をセットで読まれるといっそうドキドキして面白く感じると思います。
僕の起業は亡命から始まった!―アンドリュー・グローブ半生の自伝― 僕の起業は亡命から始まった!―アンドリュー・グローブ半生の自伝―
/ 日経BP社 / 日経BP社 / アンドリュー・S・グローブ /
世界最大の半導体メーカーとして知られるインテルの創業者、アンドリュー・グローブの自伝である。通常期待されるインテルの創業物語のようなものは一切なく、内容の中心は著者が生まれ育った第2次世界大戦下のハンガリーの様子とそこで送った青春時代、難民として渡った新天地アメリカでの経験である。

感情的な描写が少なく、淡々と書かれているが、本書を読む限り、著者の幼少期の経験はあまりに壮絶である。4歳でしょう紅熱(溶連菌による感染症)を患い、5歳で父親が軍隊に召集、その数日後に起こった祖父の死…。また、ユダヤ人であることから激しい差別を経験し、ナチスによる迫害を恐れながら暮らした。

こうした緊迫感あふれる描写の一方で、数々の友人や教師との交流も描かれている。同級生たちからプフィ(太っているという意味)と呼ばれ、自分の容貌に若干のコンプレックスを感じながらも尽きることがなかった女性への興味、学問への飽くなき関心、ジャーナリスト志望だった彼がどうして化学に興味を持ったのかなど、偉大なる経営者、アンドリュー・グローブの知られざる横顔が実に詳細に描かれている。とりわけ、自らの積極的な努力により勝ち取った、新天地アメリカでの第2の人生は実に爽快で、読んでいて気持ちがいい。ビジネス書の趣はないが、充実した人生を得るためのヒントを与えてくれる1冊。(土井英司)
ある少年のなんとも魅力的な成長譚

 出版当時インテルの会長だったアンドリュー・グローブ(ハンガリー名 グローフ・アンドラーシュ)の半生記。アメリカでの出版は2001年、日本語版は2002年8月に出ました。
 先月NHKの「週刊ブックレビュー」で資生堂名誉会長の福原義春氏が本書に一言だけ触れて高く評価している様子を見て、どんなものかと手に取ってみました。結果、これはすこぶるつきの面白さを持った本でした。

 グローブがハンガリーで生まれたのは1936年。日本でいえば2・26事件の年です。
 ハンガリーは間もなくナチス・ドイツに蹂躙され、ユダヤ人であったグローブはホロコーストの危機に直面します。
 やがて終戦。今度はソビエトによる共産化により、暗黒の全体主義国家に生きることになります。
 1956年のハンガリー革命を機にオーストリアとの国境を越え、やがてニューヨークへ。

 そんな波乱の半生を生きたグローブの国家体制に翻弄される姿は興味深く、時にサスペンスに満ちたものです。亡命のための国境越えのくだりは特にスリリングな映画のようです。

 ですが、それにまさるとも劣らぬ面白さを感じさせるのは、普通の男の子の友情や恋、親子の愛情、ユダヤ人に対するいじめ、といった懐かしい少年の日々の思い出なのです。
 女の子とのデートやジャーナリストへの夢など、アンドリュー少年は憧れと希望を様々に抱きながら、苦く悲しい挫折もまた味わうのです。ひとりの名もなき少年の大変魅力的な成長譚として、飽きることなく頁を繰ることができました。

 アンドリュー・グローブは企業経営者としては毀誉褒貶相半ばする人物のようですが、本書で描かれるその前向きで懸命な---そうまさに命懸けの---人生には、抗しがたい魅力があるのは間違いありません。
ハンガリー・ユダヤ人の迫害・亡命記を期待すると少しゆるい
起業家の本では全くなく、青年期に亡命したハンガリー・ユダヤ人の半生記である。著者の経営者としての功績はほとんど知らず、旧共産圏での抑圧やハンガリー・ユダヤ人が受けた迫害に興味があって読んだ。著者の経た第二次大戦中の幼少期、終戦からハンガリー動乱に至る青春期、亡命したアメリカへの畏敬と驚きと、それなりに興味深く読めた。が----苦難とはその人個人のものであり、他人がそれを評価する権利はないが----北朝鮮や旧ソ連、中国等の強権と抑圧について読み慣れた者からすると、著者が経験した「皆が難民然として汽車に乗っている」「国境の駅から歩いたらオーストリアに着いた」「アメリカには迎え入れる親戚がいて、すぐに大学入学できた」「アメリカに着いてから故国の両親と文通したり電話で話したり出来た」というのは、亡命としてだいぶゆるい気がした。アジア的な視点からすると、彼の亡命は、「経済難民」「精神の自由難民」に近いという気がする。また、本人が「自分が信じていないことを信じるふりをし自分とは違う誰かの一部を演じてきた。ここでは2度と自分を偽らなくてすむかもしれない」という苦悩、なぜ亡命後今に至るまで2度とハンガリーに戻らなかったのか、その心中は実はよくわからなかった。筆者が筆を抑えたのか、それとも、忘れられる、忘れたいようなものだったのか。
壮絶な人生
亡命の過程が生々しく、米国へ移民する過程に惹きつけられる。
アメリカの「強さ」は、こうして「選抜」された移民に負うところも大きいのではないかと考えさせられた。
凄まじい人生の前半
アンディー・グローブの会社員としての本はいくつかあり、気難しい人物だと言う評価が多いようです。しかしこの本では、彼の壮絶な少年時代を正直に述べており、彼は世間で言われているような人柄ではなく、率直な人物と感じました。

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